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第二回『おんおくり』

みんなの少しずつの『おんおくり』の気持ちを集めて、必要としてる方に優しい気持ちの『恩』をおる。

 

 『おんおくり』は優しい気持ちの循環であり、誰かを想う想いがまぁるく繋がり、互いを支え合う世界をつくる。 

そんな世界をつくる一助であることを願い始めた活動です。

 

1月末に行った第一回の『おんおくり』後、大変多くの反響や問い合せをいただき、

『おんおくり』が今必要とされていることを実感し、第二回の開催を決意しました。

 

 しかし、NPO法人あっとホームたかまつは鹿嶋市の小さな団体にすぎず、

1回目の『おんおくり』時に自分たちが少しずつ貯めていた物資もすべて支援に回し、

手元に何もない状況からのスタートとなりました。

 

広く支援や協力を求め、

鹿嶋市、鹿嶋市社会福祉協議会、新聞社、FMかしまなどにも広報協力を得ることができ、

少しづつ動き出しました。そして普段から当団体の活動に協力いただいている

個人支援者や地元企業がご縁を繋いで下さり、広くから多くの物資が集まることとなりました。

 

補助金などの活動資金もなく、当初は不安があったものの、

ご支援・協力をお願いすることを通して、新たなご縁に出会い、新たな支援につながることができました。

 

おんおくり活動に共感と温かいお言葉をいただき大変励まされ、感謝の思いが溢れた活動となった。 

 

 

当日は、100世帯への無料配布を実現するため、30人を超えるボランティアサポーターが集結。

また、人的サポートも行ってくださった地元企業や鹿嶋市職員、鹿嶋市社会福祉協議会等たくさんの支と

お力添えにより、支援物資の仕分け、袋詰め、渡しやすいように紐づけするなどの

配布準備を時間内に完了できたのは皆さんの連携と団結の賜物であった。

 

お米やお菓子、インスタント麺や卵にバナナ、乾麺やコーヒーの他、

配布に使えるようにと梱包用の袋をご用意頂いた配慮が本当に嬉しかった。

 

提供いただいた紙おむつを、新生児が産まれたばかりで買い物に行くのも大変な方、

これから出産する方に直接お渡しすることで、必要な方に必要な物を届けることができた。

また、3.11の被災を体験した方が、その時助けていただいたご恩を何かの形で返したいと、

大量の物資を届けてくれ、当日のサポートにも参加し、

まさに『おんおくり』を一緒に行い優しい気持ちの循環を感じた。

 

 

当団体の子ども支援活動に参加しているKIDS(キッズ)が

保護者と一緒に仕分け作業からボランティアに参加。

『+ONEプロジェクト』から送られた手作りマスクを、順番をまっている方に、

自身で声掛けをし、配布を行っていた姿にそれぞれのKIDSの成長が見られた。

それは、ずっと優しくキッズをサポートしてくれた青年ボランティアのお兄さんの存在があったからこその成長だと感じた。

 

 

冷たい風が吹く中、事故のないようにサポーターが誘導し、無事に終えることができ、本当によかった。

また、鹿嶋市長も激励に来訪し、第二回目の 『おんおくり』は後援から広報活動、当日の支援活動まで、

スタートから多岐に渡り、鹿嶋市の各部署の方々に広くバックアップ頂いた。

 

あっとホームたかまつとしては、傾聴や相談などのお困りごとブースの設置や宅配での配布など新たな試みもあったが、

収穫と課題が見つかる意味のあるチャレンジとなった。

今後の活動では、宅配配布の強化や様々な配慮を検討しながら、何が必要とされ、何ができるかを考え実現していきたい。

 

 

今回の『おんおくり』は自分たちの想像を超えた多くのご支援と繋がりをいただいた活動となり

支援を求めてつながっていく大切さを改めて知った。

『おんおくり』事業のみならず、

我々『NPO法人あっとホームたかまつ』の活動と意義をより知っていただき

団体としてご支援・ご協力をいただけるよう併せて努力していきたい。

 

 

物資を取りに来た多くの方が車の窓を開け

「寒い中ありがとうございます‼」「ご苦労様です‼」など帰る時も感謝の声をいただいた。

寒い中での交通ボランティアにとって、こういった一言が心を温めた。

ひと時でも気持ちや優しさが通じ合うことでこんなにも人の心を大きく動かすことを改めて感じることができた。

人の気持ちや心を大切にする事が優しい社会を作る源になる。

そんな社会をつくる一助であり続けていきたいと思っています。

 

本当に多くのご支援・ご協力・応援ありがとうございました。